Amazonへ目次情報の表示停止について申し入れを送りました | 版元ドットコム
に書かれているように、最近Amazonは書籍の目次を掲載しなくなった。
そこで思い出されるのが、
のサイト。
このサイトの「OpenBD 書誌APIデータ仕様 (v1)」というページには、このサイトから得られるJSON形式のデータの仕様が書かれている。
その仕様書によると、JSONデータの内、「onix → CollateralDetail → TextContent」という場所には、内容紹介や目次が含まれていることになる。
実際にopenBDから受信してみたデータの該当部分(フルデータは「openBDのJSON - とある刊行予定書籍の書誌情報 (国立国会図書館・openBD) - めモらンだム・ヤード」を参照)を見てみると、
"CollateralDetail": { "TextContent": [ { "TextType": "02", "ContentAudience": "00", "Text": "現在の危機を歴史の再考から捉えなおす、現代アメリカの水先案内人による勇気と希望のエッセイ集。" }, { "TextType": "03", "ContentAudience": "00", "Text": "選挙の不正とトランプ政権の横暴,女性蔑視,民族・人種差別,ジェントリフィケーション,警察や刑務所の圧制,貧困,そして,気候変動と災害――.現在の危機を歴史から再考し,すりかえや冷笑に抗い,本当の言葉=真の名を呼ぶことで,予測不能な未来への希望を見いだす.現代アメリカの水先案内人による,勇気に満ちたエッセイ集." }, { "TextType": "04", "ContentAudience": "00", "Text": "まえがき――政治とアメリカの言語\n脇の下の垢(あか)\n\n\nⅠ 大統領選挙の破壊的影響\n ドナルド・トランプの孤独\n ミソジニーの標石(マイルストーン)\n 二〇〇〇万人の失われた語り手たち\n\nⅡ アメリカに渦巻いている感情\n 孤立のイデオロギー\n 無邪気な冷笑家たち\n 憤怒に向き合う\n 聖歌隊に説教をする\n\nⅢ アメリカの境界\n 気候変動は暴力だ\n 国の土台に流された血\n 生まれ故郷のジェントリフィケーションに殺された男――アレックス・ニエトの殺害と、殺伐としつつあるサンフランシスコ\n 内にも外にも行き場のない人たち\n 籠の中の鳥――死刑囚を訪問して思うこと\n 記念碑をめぐる闘い\n 社会の一員になる八〇〇万の方法\n スタンディングロックからの光\n\nⅣ 可能性\n ブレイク・ザ・ストーリー\n 悲しみのなかの希望\n 間接的に起こる成果を讃えて\n\n\n訳者あとがき――真の名を探し、ストーリーを伝えつづける努力の大切さ" } ],
確かに、2つの長さが違う内容紹介文と、目次(「まえがき――政治とアメリカの言語」から始まる長い文字列)と思われるものが存在した。
仕様についてもっと詳細に書かれた「資料アーカイブ | JPO出版情報登録センター」の "出版情報登録センター「ONIXデータ仕様第4版(フェーズ2)」20191225.xlsx"(Excelのファイル) の「TextContent」部分の変更履歴を見ると、
となっており、「TextType」にコード「04」と書かれたものが目次データということがわかる。
やはり「まえがき――政治とアメリカの言語」で始まる部分が目次データらしい。
仕様が理解できたので、ISBNを入力するとopenBDを検索して目次を取得するショートカットを作った。
https://www.icloud.com/shortcuts/7c52704b0414488ba3fcea9044a34c34
いくつかISBNを入力してみたり、裏表紙のバーコードを読み込ませてみたが、意外と登録されていない書籍が多く驚いた。
www.hanmoto.comに登録されているのに、こちらにはまだ登録されていないとかも。
変更履歴
2021-07-09
登録されていないと判断したときに、理由を表示するようにした。
2021-06-27
ISBN無入力時にバーコードを読み込むように変更。
2021-06-27
「onix → CollateralDetail → TextContent」自体が存在しない場合のエラー処理追加。