2021-09-18 Draftsアプリから直接ObsidianのVaultフォルダに書き込こむアクションを作る

※DraftsがPro版でない場合は、Draftsアプリの作者が作った をインストールすれば良い。

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ここからはDrafts Proでアクションを自作する話。

これまで、Draftsアプリのファイルのアクション／スクリプトには制限があり、iCloudドライブの「Drafts」フォルダー内のファイルの操作しかできなかった。

そこで、

2021-02-07 ScriptableやToolbox Proのフォルダ(ファイル)・ブックマークを使えば、Draftsのアプリ・フォルダ以外に、都度指定無しに保存できた - めモらンだム・ヤード

のように、フォルダブックマークに対応したScriptableアプリやToolbox Proアプリを挟んで対応していた。

あるいは、

2021-10-05 Webページの情報をDraftsに送るAppleショートカット、Webページの選択範囲をDraftsに送るAppleショートカット、Obsidianにノートを送るDraftsアクション - めモらンだム・ヤード

のように、ObsidianアプリのURL Schemeを使って保存したり。

それがDrafts 28.0でフォルダ・ブックマークに対応した模様。

フォルダブックマークを使用すると、ドラフトアプリサンドボックスの外部にある追加のフォルダに権限を付与できるようになり、他のアプリやサービスとの統合が容易になります。たとえば、ドラフトコンテンツを別のシステム（Obsidian Vaultなど）にエクスポートできます。
　
https://docs.getdrafts.com/changelog/#folder-bookmarks

早速試してみた。

フォルダーブックマークの登録

フォルダーブックマークはDraftsアプリのSettingsから設定する

右上の「＋」でフォルダーをブックマークに追加

ブックマーク名を入力して「Select Folder」

ブックマーク「VaultOS」にはフォルダがリンクされていないから選択しろと言ってくる

ローカルのフォルダーを選択

ローカルフォルダーのブックマークが追加された

同様にしてiCloudドライブ上のフォルダーも追加してみる

ローカルとiCloudドライブ上、両方のブックマークが追加された

ObsidianのVaultフォルダにブックマークを利用して書き込むアクション

ObsidianのVaultフォルダーに書き込むアクションを作る
「＋」をタップ

「New Action」を選択

アクション名を入れて新しいSTEPを追加

「＋」でステップ追加

「File」ステップを追加

ファイルネームは 1行目からファイル名に干渉する可能性のあるASCII制御文字とパスセパレータ(\/:*?<>|#)を取り除いた文字列になるように[[safe_title]].mdに。
本文は2行目以降になるようにTEMPLATEを[[body]]と、
ドラフトにリンクされたタグをハッシュタグにする[[hashtags]]を。
追記できるようにWRITE TYPEを「append」に。
DESTINATIONは「Bookmark」を選び、「＋」をタップ

最初に追加したブックマークの内、ローカルVaultフォルダを選択

同様にして、iCloudドライブ上のVaultフォルダを選択したアクションも作った

このドラフトをObsidianのVaultに保存してみる

タグがカンマ区切りになって2つ目のタグがタグとして認識されていないのが残念。手動で修正要。

注意点

オペレーティングシステム（iOSまたはmacOS）がアプリサンドボックス外のフォルダーにアクセス許可を付与する方法が原因で、ドラフトはデバイス間でブックマークを完全に同期できません。名前付きブックマークが各デバイスで初めて使用されると、そのブックマークに関連付けるフォルダーを選択するためのプロンプトが表示されます。デバイス間でブックマークを使用する場合は、ブックマークに関連付ける同じターゲットフォルダを選択する必要があります。
　
https://docs.getdrafts.com/docs/settings/bookmarks

ということで、iPad上でブックマークしたフォルダはiPhoneに自動的には同期されない(その逆も然り)。ブックマークの存在自体は同期されるが、そのブックマークをどのフォルダとリンクするかをデバイス毎に指定し直さなければならない。

後記

このメモを書いた後にDraftsの作者がコミュニティに投稿した
を参考にして、少し書き換えた。